ハロウィーン 今年は安室さん仮装で平成回顧も 市場規模はやや縮小

一昨年の「カワサキ ハロウィン」のパレード
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安室奈美恵さん
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ハロウィーンの推計市場規模
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産経 2018.10.17 15:06
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 カボチャのランタンを飾ってパーティーを開いたり、仮装してパレードしたり。日本でも秋のイベントとしてすっかり定着した10月31日のハロウィーン。平成最後のハロウィーンは、この30年の「回顧」がキーワードの一つになりそうだという。(櫛田寿宏)

●男性のアムラーも?

 「大人がまじめに仮装して、本気で遊ぶのが面白い。パレードする人に飲酒を禁じているのもいいと思います」

 川崎市で開催される国内最大級のハロウィーンイベント「カワサキ ハロウィン」をそう評するのは、横浜市南区在住のブロガー、琴子さん(42)。平成9年に始まった草分け的存在のイベントで、今年メインイベントは27、28両日に行われる。

 各地のイベントではどんな仮装が出現しそうか。通販サイト「楽天市場」トレンドハンターの清水淳さんは、「安室奈美恵さんのスタイルをまねる人が増えそう」と話す。今年10月までのエンターテインメント界の最大の話題は、平成の歌姫、安室さんの引退だったからだ。

 実際に楽天市場では、安室さんにあこがれる「アムラー」の必須アイテムとされるチェックのミニスカートやポニーテールの付け毛がよく売れているという。清水さんは「男性のアムラーも出現するかも」と予測する。

 ただ、イベントに参加して盛り上がるよりも、家族や親しい人と静かに楽しいひとときを過ごす人も増えているようだ。清水さんは「ハロウィーンをイメージしたスイーツやワインが売れています。家に飾るリースの人気も高く、楽しみ方は多様になっています」と説明する。

●2年前をピークに縮小傾向

 日本記念日協会の推計によると、今年のハロウィーンの市場規模は前年比5%減の1240億円。平成28年をピークに2年連続の縮小傾向だ。

 代表理事の加瀬清志さんは「夏の猛暑の疲れでハロウィーンの準備に今ひとつ力が入っていないのではないか。また、日本でも年数を重ねてイベントとして成熟し、それぞれ無理のないスタイルで楽しむようになっているのかもしれない」と話している。

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 ハロウィーンの“支持率”は若い層ほど高い−。調査会社マクロミルが「日本人がハロウィーンを楽しむことに賛成か、反対か」をたずねたところ、10代の8割が賛成なのに対し、60代は6割以上が反対と回答した。日本人にとって比較的新しいイベントだが、世代間で受け止め方は大きく違うようだ。


 調査は今年8月に行い、15〜69歳の男女2千サンプルから回答を得た。それによると、ハロウィーンにかけられる最大の金額の平均は2830円。クリスマスの8843円、お正月の6854円には及ばないものの、バレンタインの2872円とほぼ同じだった。

 ただ、ハロウィーンに何か行う予定はあるかたずねたところ、「ある」は16・5%、「ない」は61・6%。「ある」人の52・1%は自宅で過ごすと回答。例年、仮装した人があふれる繁華街が話題となるが、実際は家族で楽しむ人が多いようだ。