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口永良部島でごく小規模な噴火 大きな噴石などに警戒を 気象庁
2018年10月21日 22時48分

鹿児島県の口永良部島で21日夜、ごく小規模な噴火が確認されました。口永良部島で噴火が観測されたのは平成27年6月19日以来で、気象庁は噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

21日午後6時31分、口永良部島の新岳で有色の噴煙が火口から100メートルの高さまで上がったことが確認され、気象庁は、ごく小規模な噴火が発生したと発表しました。噴火に伴う噴石や降灰は確認されていないということです。

口永良部島で噴火が観測されたのは、平成27年の6月19日以来です。

口永良部島では火山性地震が多い状態が続いていて、21日も午後8時までに29回観測され、火山ガスの放出量も20日だけで1000トンと多くなっています。

気象庁は、口永良部島では火山活動が高まった状態が続いているとして、噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石と火砕流に、また、向江浜地区から新岳の南西にかけての海岸の地域でも火砕流に警戒するよう呼びかけています。

福岡管区気象台は「今のところ噴火警戒レベルを引き上げるような現象は観測されていないが、引き続き活動を注視していきたい」と話しています。

町は現地の情報を収集

口永良部島のある鹿児島県の屋久島町は、町の職員が島の住民らと連絡をとって現地の情報を収集しています。
これまでに火山灰が降ったり、被害が出たりしたという情報は入っていないということです。