日本が調査捕鯨で捕獲しているクジラの一種、イワシクジラの肉が来年以降、販売できなくなる恐れが出てきた。
ワシントン条約の常設委員会で今月、販売は「条約違反」と勧告されたためだ。
鯨肉の販売元には小売店などから問い合わせが相次いでいる。

鯨肉販売元の共同販売(東京都千代田区)には、小売店から「鯨肉を売ってもいいのか」「在庫を回収することにはならないか」といった問い合わせが多数寄せられているという。
担当者は「小売店はナイーブになっている」と話す。

ある大手スーパーではミンククジラの肉だけを販売し、イワシクジラは扱っていないが、担当者は調査捕鯨を行う船舶会社に販売できるかどうか問い合わせた。
鯨肉の販売をめぐって不安が広がりつつあることを受け、水産庁は29日、東京都内で日本の立場を説明する機会を設ける。

勧告について、同庁は「すでに国内に持ち込まれたイワシクジラの肉の販売は問題ない」との見解を示す。
ただ来年以降に捕獲する分については不透明だ。

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