鳥取県の山間・浜村温泉の一角にある中古車販売会社「ホット・エアー」。
ここに昼時になると行列ができ、客は口々に「スープまで飲み干しちゃった。美味しい!」と満足気な様子で出てくる。

「ここのご主人が趣味でラーメン店を始め、あれよあれよと人気になって。
私も何度も食べてるけど、クセになる味なの。週末には県外ナンバーの車で食べに来る人も多いです」(70代の地元女性)

この店が、10月12日に発売された『ミシュランガイド京都・大阪+鳥取2019』で、ビブグルマン(コストパフォーマンスのよい店部門)に選ばれたのだ。

「今年2月にミシュランの調査員が来たんですけど、入ってきた時から『この人、なんか違うぞ』と思いましたね」と、店主・吉田克己氏(53)は明かす。

「専門的な質問に答えていたら身分を明かしてくれました。その後、電話で確認があったから掲載されるんだな、と。
おそらくビブグルマンだろう、という確信はありました。プロが喜ぶ味を僕は当初から作ってきましたから」

吉田氏は5歳の頃から祖母に連れられて様々な店に行き、味を比較採点するような子供だった。
’02年からは妻の地元である浜村温泉で中古車販売業を営み、納車のために出張した地で食べ歩きをするのが趣味だったという。

「ラーメンおたくが趣味で店を始めた、と思われてるけど違います。しいて言えば僕はダシおたく(笑)。
どんな料理にもある“旨み“が好きなんです。
自分でダシをとるようになったきっかけは子供が生まれたこと。化学調味料も保存料も入らない、本当に美味しいものを食べさせてあげたいと思って。
ラーメンを選んだのは、単に大衆食が好きだったからです」

最初は、地元の祭りの時に中古車のガレージで屋台を出してラーメンを売ってみた。
完全な独学だったが、出店のたびに密かにスープを変え、お客さんの反応をリサーチ。
すぐに評判となり、2時間で120杯を売り上げたこともあった。

「屋台を始めて3年後、事務所の奥を厨房にしてラーメン店を出したけど、最初はお客ゼロという日もありました」

店構えの珍しさからテレビに取り上げられたりもしたが、逆に視聴者から「単なるネタで、ホントは美味しくないんだろ」と思われてしまったという。

「それがミシュランに載って一気に変わった。店構えもこのままで貫いていきますよ。
中古車販売もやめる気はありません。車のほうでも僕を必要とする人がいるんですから」

最終目標は「同い年で大ファンの吉川晃司に食べに来てもらうこと」だ。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181031-00010001-friday-ent
10/31(水) 7:04配信

https://tblg.k-img.com/restaurant/images/Rvw/46178/640x640_rect_46178305.jpg
https://tblg.k-img.com/restaurant/images/Rvw/47627/640x640_rect_47627012.jpg
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/o/otonano_ensoku/20180226/20180226182807.jpg
https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-44-04/kobarasukio/folder/1008896/31/37429031/img_0
http://birdminton.info/wp-content/uploads/2015/05/2015-04-28-18-39-27_photo.jpg
https://stat.ameba.jp/user_images/20180326/03/jedaisuke-g/4e/a4/j/o1080086414157054452.jpg?caw=800