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金沢市で去年11月、県立高校野球部の男子生徒が、練習試合中に川に落ちたボールを拾おうとして転落して死亡し、警察は、野球部の監督ら3人を転落を防ぐ安全対策を怠っていたとして、業務上過失致死の疑いで書類送検しました。

金沢市で去年11月、県立金沢西高校の1年生で、野球部の松平航汰さん(当時15)が練習試合中、そばを流れる川に落ちたボールを拾おうとして転落し、死亡しました。

警察は、安全管理に問題がなかったか捜査を進めてきましたが、この高校の教諭で、野球部の監督や部長ら3人が以前、部員が川に転落したことがあったにもかかわらず、生徒に注意を促すなど転落を防ぐ安全対策を怠っていたとして、2日に業務上過失致死の疑いで書類送検しました。

警察は、3人の認否を明らかにしていません。

金沢西高校では、事故のあと、野球部員に対し、川に落ちたボールは拾わないよう指示しているということです。

書類送検について、山越善耀校長は「このような事故が二度と起きないよう安全指導を行っていきたい」としています。

■県教委も対策

今回の事故を受けて、石川県教育委員会はことし9月、生徒が転落した学校の前を流れる川に、約40メートル間隔で合わせて7か所、救命用の浮き輪を設置しました。

また、学校の近くの川沿いに設置していた、川に入らないよう注意を呼びかける看板の数を増やすなど、再発防止に取り組んでいるということです。

2018年11月2日 18時01分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181102/k10011696291000.html