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首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の坂東パーキングエリア(PA、坂東市)整備について、国土交通省と東日本高速道路、
県、坂東市が来週にも調整会議を立ち上げ、本格的な検討に着手することが14日、関係者への取材で分かった。
建設予定地は江戸崎PA(稲敷市)-菖蒲PA(埼玉県久喜市)のほぼ中間地点。同区間は約76キロにわたってトイレなどの
休憩施設がなく、“魔の空白”の早期解消へ整備が期待される。

坂東PA(仮称)の整備を巡っては、2014年に国交省が坂東市弓田を予定地に決定。その後、市がPAと一体型の
「道の駅」整備計画を打ち出すと、市議会が17年5月に中止を求める決議案を全会一致で可決した。国交省は「事業中」
(高速道路課)と説明するが、着工や完成時期の見通しは立っていなかった。

圏央道の県内区間は17年2月に全通。同年12月、急展開で4車線化整備が決定し、取り巻く状況が変わった。4車線化は
22年度から順次供用を開始し、24年度に久喜白岡ジャンクション(JCT、埼玉県)-大栄JCT(千葉県)間の全区間完成を見込む。

関係者によると、坂東PA整備は4車線化工事に合わせて実施することを念頭に、調整会議では具体的な工期や
PA施設の規模・内容など、整備方針が検討される見込み。

圏央道の休憩施設不足を巡っては、利用者から「トイレが足りない」「もし渋滞にはまったらと考えると恐ろしい」
「次の休憩所まで長すぎて我慢できない」などと、不満の声が上がっていた。給油所の間隔も遠く、東関東自動車道方面に向かう
利用者にとっては、菖蒲PAの次は114キロ先の酒々井PA(千葉県酒々井町)となっている。

東日本高速道路関東支社によると、江戸崎PA-菖蒲PAの通常走行時間は1時間4分。交通量の増加とともに、
朝夕や休日に渋滞が発生する頻度も増えており、ドライバーからは「日本一混雑している暫定2車線」との指摘も出ていた。


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