https://jp.sputniknews.com/japan/201811175593484/

日本人政治学者の東郷和彦氏、露との平和条約締結の予想日程を指摘
日本
2018年11月17日 00:01

日本の政治学者で元外交官の東郷和彦氏が、スプートニクとのインタビューで、今後ロシアとの平和条約がいつ署名されるかについて、自らによる予測を述べた。東郷氏はかつて、日本の外務省の欧亜局長として、ロシアのプーチン大統領と日本の森首相(当時)による2001年のイルクーツクでの会談の準備に取り組んだ。
スプートニク日本

東郷和彦氏「日露関係についての僕の予測は、一番早ければ、来年の1月と6月の交渉で、平和条約の署名に至るというものだ。来年のG20にプーチン大統領が来る時に平和条約に署名する。そして、その秋以降の国会で承認する。これが一番早いタイミングだ。だが、そのテンポで進むかどうかは分からない。やはり両国の外務省が本当に一生懸命交渉して、やっていただくしかないと思う。いくつか非常に難しい問題があると僕も思う。だが、本当にやる気があれば、この交渉のテンポについては、集中的に速くやることは可能だと思う。しかし、もう少し遅く考えれば、再来年の東京オリンピックの時に署名することが考えられる。だが、これは一番遅いタイミングではないか。その間のどこに来るかは、これからの両方の熱意と、どれぐらい集中して交渉するかにかかってくる。個人的に言えば、なるべく早くやってもらいたい。時間をかければかけるほど、問題が解決しやすくなるというわけでは必ずしもないと思う、もうここまで来ると。70年かけて本当に動かなかったものを。だからある意味で、本来的にはそれぞれのホームワークは十分にやっているはずだ。だからそれを一挙に出して全速力でやれば、相当のスピード感を持ってやれるのではないか。時間が経てば経つほどいろんな議論が出てきて、いろんな議論をするのはいいことだが、決断を含める時には、やはりそのいろんな議論を素早く吸収して、考えて、その決断をどんどん進めていくという態度が必要だと思う。」