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強盗殺人などの罪 19歳少年に懲役18年 名古屋地裁
2018年11月22日 20時15分

去年6月、ビットコインの取り引きをしていた名古屋市の女性を知人の男とともに殺害し、現金などを奪ったとして、強盗殺人などの罪に問われた19歳の少年に、名古屋地方裁判所は懲役18年の判決を言い渡しました。

名古屋市西区の野田みゆきさん(53)が殺害された事件では、ビットコインのセミナーを通じて被害者と知り合った西田市也被告(22)とその知人の19歳の少年が、去年6月に野田さんから現金などを奪ったうえ殺害したとして、強盗殺人と死体遺棄の罪に問われています。

このうち、少年の裁判員裁判で、検察が懲役20年を求刑したのに対して、弁護側は起訴内容の一部を争い、「刑事罰ではなく保護処分が妥当だ」として、家庭裁判所に送るよう求めていました。

22日の判決で、名古屋地方裁判所の吉井隆平裁判長は「被告は首を絞めるなどの暴行を加え、被害者が抵抗できない状態になったのを見ている。『死んでいるとは思わなかった』という説明は不自然だ」として、被告側の主張を退けました。

そのうえで、「事件を起こした動機は、犯行を計画した西田被告から受けてきた恩に報いたいというものだが、正当化されないことは明らかだ。被告が育ってきた環境や西田被告の影響などを考慮しても保護処分が許容されるとは認められない」として、懲役18年を言い渡しました。

西田被告の裁判は今後、開かれることになっています。