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ロ大統領 北方領土管轄のサハリン州トップに国営企業幹部任命
2018年12月8日 16時22分

ロシアのプーチン大統領は、北方領土を事実上管轄するサハリン州のトップに、国営の原子力企業の幹部を任命し、北方領土の開発や日本との共同経済活動などにどのような姿勢で臨むのか注目されます。

ロシア大統領府の発表によりますと、プーチン大統領は、7日、サハリン州の知事代行に、ロシア国営の原子力企業「ロスアトム」の技術部門の社長ワレリー・リマレンコ氏を任命しました。

リマレンコ氏は来年9月の選挙で有権者の過半数の支持を得れば、知事に就任します。リマレンコ氏はウクライナ東部出身の58歳。経済学の専門家で、原子力発電所の建設事業などに携わってきました。

ロシアメディアによりますと、リマレンコ氏は、ロシア西部の州で副知事を2年間務めた経験はあるものの、サハリンに住んだことはなく、極東地域との縁は薄いということです。

サハリン州ではことし9月、コジェミャコ前知事がウラジオストクを含む沿海地方の知事代行に任命されたのに伴い、知事のポストが空席になっていました。

日ロ両首脳が平和条約締結に向けた交渉を加速させる中で、北方領土を事実上管轄するサハリン州のトップに就任するリマレンコ氏が、北方領土の開発や四島での日本との共同経済活動などにどのような姿勢で臨むのか注目されます。