中国はリチウムイオン電池を搭載した電気自動車(EV)から、水素燃料電池技術を使った自動車開発に軸足を移すべきだと万鋼前科学技術相が主張した。

万氏は共産党機関紙・人民日報に15日掲載された論説で、燃料電池車(FCV)のメリットとして航続距離の長さや短い燃料補給時間、温室効果ガスを排出しない点などを列挙。

FCVを巡る同氏の見解は「ミライ」を2014年から販売するトヨタ自動車や、ホンダなどのメーカーにとって追い風となる可能性がある。

「中国EV産業の父」として知られる万氏は、現状ではより人気を集めているEVは航続距離の短さや長い充電時間を理由に長距離バスやタクシー、都市の物流、長距離輸送のニーズを満たすことができないと分析した。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-12-17/PJVEW26KLVRB01