2018/12/19 08:29

 韓国の主な航空会社では、来年から空港の出国ゲートまで入りながら航空機に搭乗しない乗客に追加違約金20万ウォン(約2万円)を科す方針だ。大韓航空とアシアナは来年から国際線全フライトで、出国ゲートに入ったが明確な理由なしに搭乗をキャンセルした乗客に、従来の予約不履行違約金5万−12万ウォン(約5000−1万2000円)に加えて20万ウォンを科すと18日、明らかにした。

 違約金が強化されたのは、一部のファンが芸能人に会おうとと出国ゲートまで追いかけてきて、出発直前に飛行機から降りてチケットを払い戻すという事態が頻繁に起こっているためだ。今月15日には香港国際空港でも中国人・香港人ファン3人が韓流アイドルグループに会おうと仁川行き航空旅客機の機内にまで入ってきて、出発直前に降りたために搭乗客約360人が全員、飛行機から一度降りて再び乗らなくてはいけなくなるという騒動が起こった。特定の乗客が出発直前に降りた場合、その人物が爆発物を置いて行った危険性があるため、乗客全員があらためてセキュリティーチェックを受けなければならなくなる。ところが、その出発直前に降りたファンが支払った払戻手数料は10万ウォン(約1万円)にもならなかった。

 大韓航空では、このように出発直前に航空券をキャンセルする事例が今年は仁川空港出発便だけで35件発生し、全航空会社では数百件に上るとしている。大韓航空関係者は「今回の措置で無分別な予約不履行が減ることを期待したい」と語った。

http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2018121980002