国産初のジェット旅客機「MRJ」について、国土交通省はきょう機体の安全性を担保する「型式証明」の取得に向けた飛行試験を許可しました。
これを受けて開発を進める三菱航空機は、来年1月下旬にもMRJの飛行試験を始めることになりました。

国産初のジェット旅客機として開発が進められているMRJは、相次ぐトラブルで、初号機の納入時期が5回も延期され、納入は当初の計画の7年遅れとなる2020年半ばまでずれ込んでいます。
三菱航空機では、日本やアメリカなどで行ってきた社内のテストを終え、開発の最終段階となる「型式証明」の取得に向けた飛行試験を実施できないか国と調整を進めていましたが、会社の発表によりますと国土交通省が21日、この飛行試験を許可したということです。

これを受けて、開発を進める三菱航空機は、来年1月下旬にもMRJの飛行試験を始めることになりました。
試験では、国のパイロットが空中でエンジンを止めたり、急降下させたりしてチェックした上で、審査官が安全だと認めれば、国が機体の安全性を担保する型式証明が発行されます。
ただ、飛行試験は1年ほどかかる見通しで、2020年半ばとしている初号機の納入時期に間に合わせるためには、これ以上の大きなトラブルは許されず、ギリギリの開発スケジュールが続いています。

https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20181221/0002459.html