沖縄の脱走兵、心身治療で帰国していた 銃を持ち住宅地ウロウロ 米軍「日本で受けられない医療ケア必要」

 今月6日に沖縄県米軍嘉手納基地所属の空軍兵が基地から拳銃を持って脱走し読谷村内で米軍に確保された事件で、米軍が兵士を心身の治療のため米国に移送していたことが21日、分かった。沖縄防衛局は20日に米軍からの情報提供を受け、同日中に県、読谷村と嘉手納基地に隣接する沖縄市、嘉手納町、北谷町に連絡した。

 防衛局によると米軍は「メンタルヘルス専門家らから幅広いアドバイスを受け、日本で受けられない医療ケアが必要」として医療用の航空機で移送したと説明。病状の詳細は公表せず「現時点でいつ兵士が安定した状態になるか不明」としている。

 読谷村の石嶺傳實村長は「兵士が、銃器を持ち民間住宅地をウロウロしていたことにゾッとしている」と指摘。事件の詳細や兵士の居住地、再発防止策も明かされておらず「住民の安全・安心が全く担保されていない状況に強い憤りを感じる」と防衛局を通じ詳細の報告を求める考えを示した。

12/22(土) 9:35配信 沖縄タイムス
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