https://www.j-cast.com/2018/12/24346735.html

手のひらサイズの8センチCD―― 今から30年ほど前に突如として世間に現れ、そこから約10年程度で役目を終えた。

CD全盛期の90年代を語る上で欠かせない規格の1つであるが、今では知らない若者も多い。
過去の産物となりつつある8センチCDを巡って、この歳末、ツイッターでは懐かしむ投稿が相次いだ。


上が8センチCD、下が12センチCD。サイズもさることながらケースの形状も異なる。
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■「CD自体が小さいんやで」

8センチCDを巡る投稿が急に増えたのは2018年12月22日ごろ。きっかけとなったのは
「この細長いのどうやってCD入ってるの」とのツイート。安室奈美恵さんの「Dreaming I was dreaming」の
ジャケット写真が掲載された本のページと併せて投稿された。24日現在、当該のツイートは削除されてしまっている。

8センチCDを知らない若者―― この事実に8センチCDに慣れ親しんだ世代からは、

「まじか!!ジェネレーションギャーーープ!!」
「ついにこの細いCD知らない世代が」
「椅子から転げ落ちそうになった...」

といった反応が続々と寄せられた。

また、8センチCDをまったく知らない若者からの反応も少なく、これに対して、使ったことのあるユーザーが
「CD自体が小さいんやで」と教える一コマもあった。

ただ、8センチCDは完全になくなったわけではない。2015年に完全生産限定盤ながらロックバンド「DEEN」が
シングルを8センチCDで発売。エアバンド「ゴールデンボンバー」も13年に「Dance My Generation」を8センチCDで
発売するなど、近年でも新作がでることがあるが稀だ。

CDは1990年代後半から徐々に現在の大きさのマキシシングルに変わっていき、そこから20年の時を経ている。
24歳の筆者は幼少期に「だんご3兄弟」の大流行があったため辛うじて知っているが、その下の世代となると、
マキシシングルしかなかったというのも無理はない。ツイッター上では、

「ついにこの細いCD知らない世代が」
「実際何歳くらいまでの人が8cmCDを知っているのだろうか...」
「8cmCDをガチで知らない世代とかマジか...」

など、知っていて当たり前の存在が知らない人の方が多い時代へに移ったことに感慨を覚える投稿が相次ぎ、
平成の終わりという「時の流れ」をあらためて感じているようだった。