>>282 >>287
これ、、、自励振動によるものに見えるけど、明らかにローターブレードが逆向きに曲がってテイルに衝突してますね。

ヘリコプターは飛行中にエンジンが停止しても、オートローテーションという手法で安全に着陸できます。
エンジンが停止するとシャフトがスコンと抜けてメインローター(でっかいプロペラ)がフリー状態になります。
ローターブレード(プロペラの羽)は翼根(付け根)から翼端(先端)まで緩やかに捻じれています(←■ここ重要)。
普段は内側が水平に、外側が揚力を生む角度になっていますが、この角度(ピッチ角)を逆転
させるのがオートローテーションです。外側の大面積部分を水平に、内側の小面積部分を
落下すれば回転する角度にします。すると落下し始めるにつれ、ローターの回転数が上昇します。
落下中に前進するように操縦しておきます(←■ここも重要)。前進しながら地面が近付いてきたら、
ピッチ角を徐々に通常の角度に戻して落下速度を抑えます。最後は通常の着地と同様に、
機首をぐいっと持ち上げて前からの風と地面からの吹き返しもうまく使ってふわっと着地します。
教習・訓練課程でも必修の操縦法で、できないパイロットはいません。

原理を考えれば当然ですが、エンジン停止時にあまりに高度が低くてはこの方法は使えません。
高度が低い場合は前進速度でカバーできることはあります(限界はあります)。
従って、パイロットは常にその限界を示すH-V線図(H-V曲線、H-V領域、かつては「デッドマンズ・カーブ」)
と呼ばれる、「オートローテーションで安全に着地できる高度と速度」の範囲で飛ぶことが求められます。
映画やアニメのように垂直に離着陸したり、超低空を高速飛行したり、というのはこの範囲から外れるので
絶対にしません。

問題の>>282の動画を観ると、翼根から下向きにぐいっと曲がり、テールにぶつかった反動で
ローターそのものが吹っ飛んでいます。正確な高度は画像からは解りませんが、着陸に十分な
前進速度が出ているようにも見えますし、H-V領域外に出ているようには見えません。
オートローテーションの訓練中に、何らかの操作ミスでエンジンをコネクトしてしまったか、
何らかの機体トラブルでエンジンがコネクトされてしまったのでは無いかと思われます。

操縦の問題である可能性が非常に高いですが、熟練パイロットならばあり得ません。
その場合は、シャフトの接続機構に問題があったとしか考えられません。
だとすると、この機体は「オートローテーションができない」ということになり、
ヘリコプターとしての最低限の性能を備えていないことになります。

ヘリコプターは高価ですが、搭乗員の育成にはその数倍のコストがかかります。
原因が解明されない限り、他国の、特に兵士の生命を尊重する軍が買う訳はありません。
>>223でも申し上げましたが、この機体に乗らされる韓国のヘリパイが不憫でなりません。