元組事務所を唐津市が落札 暴力団の再取得阻止 競売の「抜け穴」ふさぐ

暴力団事務所として使われていた佐賀県唐津市の土地と建物を、市が昨年12月、佐賀地裁唐津支部の競売で
落札していたことが分かった。暴力団関係者が競売に参加し、再び土地など取得するのを阻止する狙い。
県警、県弁護士会などが市に働き掛けて実現した。関係機関が連携し、「抜け穴」となっている競売から
暴力団を締め出す取り組みとして注目されそうだ。

暴力団事務所として使用されると知りながら不動産を売買することは、佐賀県など地方自治体の暴力団排除条例で
禁じられているが、競売は対象外。暴力団関係者も参加、落札できる。

(中略)

競売の情報を入手した県警、県弁護士会、県暴力追放運動推進センターは昨年11月、「住民の安全で平穏な生活を
確保するための支援」を市に要請。市は「再び暴力団の手に渡れば市民の安全が脅かされる可能性がある」として、
同12月5日、競売物件となった土地(約1100平方メートル)と建物の入札に参加。約830万円で落札した。
今後、活用策を検討する。

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/477551/

西日本新聞 2019年01月07日 06時00分