県が発電効率高めるフィルム開発

http://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20190108/2040001971.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

和歌山県の工業技術センターは、太陽光発電のパネルに貼ることで発電効率を高めることなどが期待される
特殊なフィルムを開発し、特許を取得したと発表しました。

県工業技術センターが開発したプラスチック製の透明なフィルムは、
厚さが髪の毛の5分の1ほどの20ミクロンしかありません。
県工業技術センターによりますと、これまで太陽光発電などで利用されてきたのは
可視光と呼ばれるエネルギーが高い光が中心で、赤外線など低いエネルギーの光は
利用しやすい高いエネルギーの光に変換するために特殊な仕組みが必要なため、
あまり活用されてきませんでした。

今回、開発されたフィルムは、光の変換を簡単にできるうえ、透明で薄いことから
今後、工業製品などへの活用が容易になるということで、去年11月に特許が認められました。
具体的には、太陽光発電のパネルに貼ることで、発電の効率を高めることなどが期待されるということで、
今後、大学や民間企業と協力して実用化に向けた研究を進める計画です。

フィルムを開発した県工業技術センターの森智博主査研究員は
「世の中で使われていない『未利用光』を活用したいと思い研究した。
太陽電池の発電効率を高める技術や窓ガラスに貼ることで部屋を明るくするような省エネ技術につなげたい」
と話していました。

01/08 15:50