日産自動車が行っている内部調査でカルロス・ゴーン前会長が傘下の三菱自動車工業と共同で設立した会社から、他の取締役らに知らせない形でおよそ10億円の報酬を受け取っていた疑いがあることが分かりました。

関係者によりますと日産の内部調査で、傘下の三菱自動車と設立したオランダにある統括会社「日産・三菱BV」からゴーン前会長がおよそ10億円を去年の報酬として受け取っていた疑いがあることがわかったということです。

この会社は、ゴーン前会長が経営トップを務め、日産の西川廣人社長と三菱自動車の益子修CEO=最高経営責任者が取締役を務めていますが、報酬について知らされていなかったとしています。西川社長と益子CEOはこの会社から報酬を受け取っていないということです。

また、大株主のルノーと設立した別の統括会社「ルノー・日産BV」でも9人の取締役のうち、ルノーの幹部1人だけが公表されていない報酬を受け取っていた疑いがあることも内部調査で分かったとしています。

日産と三菱自動車はさらに内部調査を進める方針で、その内容を公表することを検討しています。

2019年1月11日 20時18分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190111/k10011775451000.html