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EPAきょう発効 ワイン・チーズ・バターの関税は?
2019年2月1日 4時48分日EU・EPA

日本とEU=ヨーロッパ連合のEPA=経済連携協定が、1日発効し、ほとんどの品目の関税が撤廃されるほか、投資など幅広いルールの分野でも自由化が進みます。

日本とEUのEPAでは、日本が輸入する農林水産品など94%の品目で関税が撤廃されます。

《ワイン》
このうち、「ワイン」は、一般的な750ミリリットル入りのボトル分にかけている最大およそ94円の関税が、「スパークリングワイン」も750ミリリットル入りのボトル分で、最大およそ137円の関税が撤廃されました。

《チーズ》
チーズは、カマンベールといった「ソフトチーズ」などについて最大3万1000トンの輸入枠が新たに設けられます。
そのうえでソフトチーズにかかっていた29.8%の関税が段階的に削減され2033年に撤廃されます。

《バター》
また、「バター」や「脱脂粉乳」は原料の生乳に換算して、最大1万5000トンまでの低い関税の枠が新たに設けられます。

《工業製品》
さらに工業製品でも、「衣類」で4.4%から13.4%あった関税が撤廃されたほか、「かばん」や「革靴」の関税が2029年に撤廃されます。

日本からの輸出品は…

一方、日本からの輸出品は、農林水産物など99%の品目で関税が撤廃されます。

品目別では、和食人気の高まりでこのところ輸出が増えている「しょうゆ」、「みそ」にかけられていた7.7%の関税が撤廃されたほか、「日本酒」、「緑茶」、それに「牛肉」などの関税も撤廃されました。

また、輸出額が多い水産物では「ほたて貝」の関税が段階的に削減され、2026年に撤廃されます。

さらに、工業製品では「乗用車」の関税が2026年に撤廃されるほか、「自動車部品」はエンジン関連部品やタイヤなど貿易額ベースで92.1%の品目の関税が撤廃されました。

EUは5億人を抱える巨大市場なだけに、今回の発効が輸出拡大を後押しすると期待されています。

経団連企業に活用促す

日本とEUのEPAが発効したことについて、経団連の中西会長は「日本とEU双方の成長と雇用の創出につながるばかりでなく、世界に向けて日EUが協力して自由貿易を推進していくとの力強く前向きなメッセージとなる。経団連としても、企業に対しEPAの活用を促すとともに、ヨーロッパ経済界との対話・連携を深めていく」とするコメントを出しました。
(リンク先に続きあり)

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