2019年2月4日 20時06分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190204/k10011802941000.html

保育所や公園などのブランコや滑り台などで遊ぶ子どもがけがをしたり、命を落としたりする事故があとを絶ちません。
四国の保育所では3歳の女の子が死亡する事故があり、安全管理を怠ったとして園長が書類送検されましたが、
ことし1月、起訴するだけの証拠がなかったとして不起訴になりました。
一方で取材をすすめると、保育の現場で安全管理に対する国の考えが十分に理解されていない実態が見えてきました。
(高松放送局記者 鈴木博子・ネットワーク報道部記者 飯田耕太)

◆事故は保育所の遊具で起きた
おととし4月、香川県善通寺市の保育所で3歳の女の子がうんていの隙間に首を挟まれました。
保育所の職員が見つけたときはすでに意識がない状態で、女の子は9か月後の去年1月に低酸素脳症で死亡しました。

安全管理を怠ったとして、園長が業務上過失致死の疑いで書類送検されましたが、
高松地方検察庁は女の子の死亡から1年となることし1月、事故を予測するのは困難だったとして不起訴にしました。

〓以下見出しのみ抜粋

◆国の「指針」への理解不足が? 

◆命の「指針」には周知の工夫を 

「遊具の指針は分量が多すぎて読み込めませんでした。毎日のように届く書類一つ一つすべてを見るというのは大変な作業です」

「国が示している指針が『知られていない』『読んでも理解できない』では意味がない。
 危険性の高い内容は要点をまとめて周知するといった工夫が今後必要だ」

「指針で定める基準の中には工学的な知識が必要なものもある。
 専門的な知識を持った人に遊具の点検を委託するなど、安全をチェックするシステムづくりが大切だ」

◆点検にも改善の余地が