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米中貿易問題 トランプ大統領 交渉期限延長の可能性に言及
2019年2月16日 6時36分米中貿易摩擦

北京で15日まで行われたアメリカと中国の貿易問題をめぐる閣僚級の交渉は、来週もワシントンで行われることになりました。アメリカのトランプ大統領は15日、来月1日の交渉期限を延長する可能性に言及しました。

アメリカは中国からの輸入品に課す関税を引き上げる措置の発動を来月1日まで猶予したうえで、中国と貿易問題の交渉を続けています。

両国は15日までの2日間、ライトハイザー通商代表や劉鶴副首相が出席して、北京で閣僚級の交渉を行い、貿易赤字の削減やアメリカ企業に対して技術の移転を強制する問題などについて議論しました。閣僚級の交渉は、来週もワシントンで行われることになっています。

トランプ大統領はホワイトハウスで15日、「交渉はとても順調だ。合意に近づいているなら、交渉期限を延ばす可能性がある。その場合は関税を引き上げることはないだろう」と述べ、来月1日の交渉期限を延長する可能性に言及しました。

そのうえで、トランプ大統領は最終的な合意に向けて、習近平国家主席と首脳会談を行う考えも示しましたが、時期については明言しませんでした。

トランプ大統領は交渉の状況について「順調だ」と表現したものの、北京での交渉のあとにホワイトハウスが出した声明では「多くの課題が残っている」としていて、両国の間には依然として隔たりがあることを示しています。