中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が英国の次世代通信規格「5G」通信網に参入することに関し、華為の製品を使うことによるリスクは制御できると英情報当局が結論づけたと、複数の英メディアが17日に報じた。

中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が英国の次世代通信規格「5G」通信網に参入することに関し、華為の製品を使うことによるリスクは制御できると英情報当局が結論づけたと、複数の英メディアが17日に報じた。

米国は、情報漏れなどのリスクから、5Gに華為製品を使わないように同盟国に求めているとされる。米国と諜報(ちょうほう)機関の情報を提供しあう「ファイブ・アイズ」のメンバーでもある英国が利用を認めれば、同盟国の連携に影響を及ぼす可能性もある。

英政府通信本部傘下の国立サイバーセキュリティーセンター(NCSC)は、5G通信網のリスク管理のあり方などを見直す作業を進めている。英紙フィナンシャル・タイムズは関係者の話として、NCSCは、華為製品のリスクを抑える方法があると結論づけたと報じている。

見直し作業では、調達先の多様性の確保も提案される見通しという。米国やオーストラリアは5Gから華為製品を事実上締め出す方針を打ち出しているが、英国ではリスク軽減措置などを取れば、5Gでの華為製品の利用を認める可能性がある。(寺西和男)

2019年2月19日15時00分
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM2L5RTLM2LUHBI01C.html?iref=comtop_8_07
https://www.asahicom.jp/articles/images/c_AS20190218004272_comm.jpg