点滴1回4千万円、血液がん治療製品を了承 保険適用へ


 厚生労働省の部会は20日、従来の治療がきかなくなった白血病患者らへの新たな治療法として期待される「遺伝子改変T細胞免疫療法 CAR(カー)―T細胞療法」の製剤キムリアの製造販売を了承した。近く承認され、今春にも公的医療保険が適用される見通し。遺伝子治療技術を使う初の製品となる。

高額医療、米国は成功報酬の仕組みも 医療費抑制に課題

 キムリアは、ノバルティスファーマ(本社スイス)の製品。今回対象となるのは、再発などで治療が難しい、特定の血液細胞ががん化した白血病とリンパ腫の一部で、年250人ほどと見込まれる。体内の異物を認識して攻撃する「T細胞」を患者から取り出し、がんを攻撃するよう遺伝子を加えて戻す。一度の点滴で済むが、米国では4千万〜5千万円超と高額なことでも注目されている。

 日本の病院も参加した臨床試験…(以下有料会員限定記事)


朝日新聞・有料会員限定記事(大岩ゆり 2019年2月20日20時22分)
https://www.asahi.com/articles/ASM2H73JYM2HULBJ015.html?iref=comtop_8_02