2019年2月26日 10時38分
帝国データバンク

 (株)エナジーネクスト(TDB企業コード:454010873、資本金1000万円、神奈川県藤沢市藤沢1015、代表小薄洋平氏)は、2018年12月20日に債権者から破産を申し立てられ、2月15日に横浜地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は原田満弁護士(神奈川県横浜市中区海岸通空調衛生会館6階、弁護士法人萬國橋法律事務所、電話040)。

 当社は、2013年(平成25年)10月に設立され、太陽光発電設備など再生可能エネルギー設備の施工・販売を手がけていた。代表の小薄氏が議員秘書時代に培った人脈を活かし、事業開始当初から大口案件を多数受注し、2016年9月期の年売上高は約64億円に達するなど、業容は急拡大していた。

 当社は単なる発電モジュール等の販売業者の位置づけではなく、製品選びから事業採算性を重視したシステム設計の提案や、施工からアフターフォローまで再生可能エネルギー発電に関するワンストップソリューションを提供できる点をアピールし、投資家から一定の評価を得ていた。

 しかし、電力買い取り価格の低下により利回り確保が難しくなり、受注案件は減少。このため、水力発電など新たな事業への参入を模索していたが、余裕のない資金繰りが続くなか、一部債権者との間で資金を巡るトラブルが発生するなど、経営は混乱状態が続いていた。

 負債は現在調査中だが、破産を申し立てた債権者については約2億5000万円。その他の債権者を合わせると100名を超え、最終的な負債は数十億円規模に達する見込み。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/16076628/