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パルコ 宇都宮と熊本の2店閉店を正式決定 売り上げ低迷受け
2019年2月28日 17時48分

ファッションビルを展開する「パルコ」は、売り上げの低迷を受け宇都宮市と熊本市の店舗について、相次いで営業を終了することを正式に発表しました。

パルコは、28日に開いた取締役会で、宇都宮市にある「宇都宮パルコ」の営業をことし5月末で、熊本市にある「熊本パルコ」の営業を来年2月末で、それぞれ終了することを正式に決めました。

このうち、熊本パルコについては、入居しているビルのオーナー側と、複合ビルへの建て替えや新たな商業施設の展開について検討を進めているとしています。

熊本パルコは昭和61年に、宇都宮パルコは平成9年にそれぞれオープンし、最新の流行を取り入れた衣服や雑貨などを扱ってきましたが、郊外の大型店やネット通販との競争が激しくなる中、いずれも売り上げが低迷していました。

中心市街地で長年親しまれてきた店舗が営業を終了することで、地元経済への影響も懸念されそうです。

またパルコは、ことし2月期の決算で、これらの店舗の営業終了などに伴う損失を計上し、最終的な利益が、当初予想から40億円減って31億円になる見通しも発表しました。

パルコとしては、ことし秋に東京 渋谷の旗艦店「渋谷パルコ」を再オープンさせるなど、事業の選択と集中を進めていく方針です。