JR常磐線、上野―仙台全通へ「復旧8割終了」
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https://www.yomiuri.co.jp/national/20190307-OYT1T50159/

 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故の影響で不通が続く福島県内のJR常磐線富岡―浪江駅間(20・8キロ)の復旧工事が7日、公開された。

 公開されたのは、同原発に近い双葉駅(双葉町)と大野駅(大熊町)の間の3地点。いずれも帰還困難区域にあたる。このうち、地震で橋げたが崩落した「第一前田川橋りょう」(双葉町)は、橋が架け替えられ、新しい線路が敷かれた。

 JR東日本によると、復旧工事は約8割が終了。今後、架線や信号機などの設備工事を行い、2020年3月末までの再開を目指す。再開により、震災前と同様に常磐線の上野―仙台間がつながることになる。

 帰還困難区域にある不通区間の双葉駅、大野駅、夜ノ森駅(富岡町)周辺は、居住再開を目指す国の特定復興再生拠点区域に指定されている。各町は、常磐線再開までに駅周辺の避難指示を解除したいとしている。