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居場所不明の妻 裁判所の離婚協議日程知り待ち伏せか
2019年3月21日 4時46分

20日、東京家庭裁判所で女性が離婚調停中の夫に刃物で刺されて死亡した事件で、去年、女性が都内の警察署に「夫が精神的に不安定なので記録に残しておいてほしい」と相談していたことが警視庁への取材でわかりました。その後、女性は埼玉県に転居し、警視庁は夫が離婚調停の協議日程を知って裁判所で待ち伏せたとみて調べています。

20日午後、東京 千代田区霞が関の東京家庭裁判所の玄関付近で、埼玉県所沢市のウィルソン香子さん(31)が、離婚調停中のアメリカ国籍の32歳の夫に刃物で刺されて死亡しました。

その後の調べで、香子さんは去年8月、当時住んでいた東京 板橋区の警察署に「夫が精神的に不安定なので記録に残しておいてほしい」と相談していたことが警視庁への取材でわかりました。

その後、香子さんは子どもを連れて都内から埼玉県所沢市に転居し、相談記録も所沢警察署に引き継がれたということです。

20日は離婚調停の協議が行われることになっていましたが、夫は協議に参加する予定ではなかったということです。

警視庁は、転居したあとの居場所がわからないため夫が離婚調停の協議日程を知って裁判所で待ち伏せたとみて調べています。