イスラエルとパレスチナ暫定自治区のガザ地区との間で続く衝突は、一時、停戦で合意したという情報が出ましたが、双方による応酬は続いています。イスラエル軍はガザ地区との境界に戦車部隊を集めるなど現地では緊張が続いていて事態が収束に向かうかは不透明な情勢です。

イスラエル中部の街で25日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区から発射されたロケット弾が着弾し、赤ちゃんを含む7人がけがをしたことを受けて、イスラエル軍は報復としてガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの幹部の事務所など15か所を空爆したと発表しました。

イスラエル軍は、精密ミサイルがハマスの関連施設を直撃する映像を公表し、コンクリート製のビルが崩れ、めちゃくちゃに壊れる様子がうかがえます。ガザ地区の保健当局はこれまでに住民7人がけがをしたと発表しています。

これを受けてハマス側もおよそ60発のロケット弾を発射して応戦し、ガザ地区との境界に近いイスラエル南部のスデロットでは、着弾した住宅の天井に大きな穴が開き2階部分が大きく壊れました。

ハマス側からは一時、停戦で合意したという情報が出ましたが、イスラエル軍は合意したかどうかの言及は避け、ガザ地区との境界付近に戦車部隊を集結させているため、事態が収束に向かうかは不透明な情勢です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190326/k10011861831000.html
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