鳥インフルエンザへの対策を強化しようと、徳島県は鶏舎の中に泡を充満させてウイルスに感染したニワトリを処分する新たな機械を都道府県で初めて導入しました。

導入されたのは「泡殺鳥機」と呼ばれる機械で26日、徳島県上板町にある県の施設で養鶏業の関係者などに公開されました。

この機械を使って、鶏舎の中に泡を充満させて、鳥インフルエンザのウイルスに感染したニワトリを低酸素症にさせて処分するということです。

鶏舎に見立てた小屋の中で試験運転が行われ、わずか数分で地面から80センチほどの高さまで泡が充満しました。

徳島県によりますと、この機械は2人の作業員で動かすことができ、3万羽を飼育する鶏舎でも、およそ30分で処分が終わるうえ、作業員が感染した鳥と接触する機会が少なくてすむということです。この機械を導入したのは都道府県で初めてです。

徳島県畜産振興課の田上総一郎主任は「養鶏業は県の基幹産業で鳥インフルエンザが発生したら大打撃を受けるので、万一の際はこの機械を使って感染を最小限に食い止めていきたい」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190326/k10011861571000.html
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