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イスラエルがシリア北部の工業地帯を空爆か
2019年3月28日 20時10分シリア内戦

中東シリアの国営通信は、シリア北部の工業地帯がイスラエル軍の空爆を受けたと報じました。イスラエルは関与を明らかにしていませんが、中東のメディアは、イスラエルが敵対するイランの軍事施設を攻撃した可能性があると指摘しています。

シリアの国営通信は、イスラエル軍が27日深夜、シリア北部のアレッポ近郊にある工業地帯を空爆したと報じました。

シリア軍は複数のミサイルを撃ち落とし、物的な被害が出たとしていますが、ロンドンに拠点を置くシリア人権監視団は、この空爆でイラン人7人が死亡したとしています。

中東の複数のメディアは、イランからシリアに空輸した武器を保管するためのイランの精鋭部隊の施設が標的になったのではないかと伝えています。

これについて、イスラエル軍はNHKの取材に対し、「コメントできない」と回答し、関与を明らかにしていません。

イスラエルは、シリア国内でイランが影響力を強めていることに神経をとがらせていて、とりわけアメリカでトランプ大統領が就任してからはイランに関連するとされる軍事施設への越境攻撃を活発化させています。

アメリカのトランプ政権は今月25日にイスラエルが占領するシリア領のゴラン高原にイスラエルの主権を認めたばかりで、イスラエルとシリアの間で一層緊張が高まるおそれがあります。