※夜の政治スレ

「ポスト安倍」候補に、菅義偉官房長官(70)が急浮上した。
安倍晋三政権の政治主導や危機管理を一手に担ってきた実績に加え、新元号「令和(れいわ)」の発表で、
若者にも「七三分けヘアの『令和おじさん』」などと一躍時の人となり、国民世論からも待望論が強まっているのだ。
5月には訪米し、マイク・ペンス副大統領とも会談する。外交で表舞台に立つのも、将来を見据えての動きといえそうだ。

「『ポスト安倍』については全く考えていません」

菅氏は8日の記者会見で「次期首相を目指すのか?」と問われ、こう謙遜してみせた。だが、国民はそう見ていない。
産経新聞とFNNの合同世論調査(6、7日実施)で、「ポスト安倍」にふさわしい人物として5・8%を集め、
小泉進次郎厚労部会長(25・9%)や、石破茂元幹事長(20・7%)、
岸田文雄政調会長(8・4%)に次ぐ4番手になったのだ。

秋田県から集団就職で上京し、働きながら法政大学を卒業。議員秘書や横浜市議を経て、
国会議員となったたたき上げの生き方が、特に現役世代の男性から共感されているようだ。

菅氏は、2012年12月の第2次安倍政権の発足後、官邸のスポークスマンとして黒子に徹する一方、
霞が関の幹部人事を一元管理する「内閣人事局」を掌握し、あらゆる政策を「官邸主導」で実現させてきた。

特定の派閥こそ持たないが、無派閥の若手議員十数人でつくる「ガネーシャの会」が、
親菅の「ステルス軍団」として存在している。

改元直後の訪米も注目されている。

5月9日にワシントン入りし、ペンス氏をはじめ、パトリック・シャナハン国防長官代行や、
キャロライン・ケネディ前駐日大使との会談も検討している。
安倍首相とドナルド・トランプ大統領の信頼関係を支えるはずの、
麻生太郎副総理兼財務相とペンス氏の連携がうまく機能しないため、新たに「菅−ペンス・ルート」を構築する狙いもありそうだ。

翌10日は、昨年秋から兼務する拉致問題担当相として、ニューヨークの国連本部で、
拉致問題に関するシンポジウムに拉致被害者家族会などと出席し、拉致問題の解決に向け協力を訴える。

自民党の二階俊博幹事長は10日発売の月刊誌「文藝春秋」のインタビューで、
菅氏について「この難しい時代に立派にやっている。素直に評価に値する。
(ポスト安倍候補としても)十分耐えうる」と語っている。

https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190410/soc1904100003-n1.html
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190410/soc1904100003-n2.html