栃木県環境森林部は15日、宇都宮市内の住宅で、毒を持つ特定外来生物「アカカミアリ」1匹が県内で初めて発見されたと、発表した。既に殺処分され、健康被害などは確認されていない。

 同部によると、発見されたのは体長約8ミリの女王アリ。10日に同所の居住者がアリを発見し、県へ連絡した。環境省の指定専門機関にアリの死骸を持ち込むなどして15日に「アカカミアリ」と確認された。

 米国南部などが原産のアカカミアリは体長3〜8ミリで、赤褐色の小型。ヒアリに比べ、毒性は弱いものの刺されると激しい痛みがあり、水ぶくれができるという。

 国内では茨城や千葉など17都府県で確認され、30事例目だという。海外経由のコンテナなどに紛れて侵入する例が多く、今回も輸入品に紛れ込んだ可能性があるとして、県は侵入経路を調査している。

 県などが調査した結果、この1匹以外は見つかっていない。同部は「疑わしいアリを発見した場合は素手で触れず、関係機関に連絡してほしい」と呼び掛けている。

下野新聞社 4/16(火) 14:05
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190416-00010000-soon-l09