18日夜遅く、北海道夕張市にある「石炭博物館」で火災が発生し、現在も煙が勢いよくたち上っています。博物館の地下にあり、かつて採掘に使われた坑道にある本物の石炭が燃えているとみられ、今のところけが人はいないということですが、消防が消火活動にあたっています。

18日午後11時45分ごろ、夕張市にある石炭博物館で、「坑道から煙が出ている」と施設の職員から消防に通報がありました。消防車5台が出て消火活動にあたっていますが、現在も白っぽい煙がたち上り、高さ数十メートルにまで達しています。

消防によりますと、火元とみられるのは明治時代に実際に石炭採掘に使われていた坑道を活用して当時の採掘現場が見学できるようにした場所で、本物の石炭層があることから、これらの石炭が燃えているとみられるということです。

この坑道では18日、今シーズンの営業が始まる今月27日に向けて、坑道を補強するための溶接作業が夕方まで行われましたが、その後は現場に人はいなかったということです。今のところけが人はいないということで、消防では引き続き消火活動にあたっています。

石炭博物館は日本の近代化を推し進めた炭鉱の歴史を伝えようと、昭和55年にオープンしたもので、去年4月にはおよそ5億円をかけて老朽化した施設を改修していました。

NHK NEWS WEB
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