https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20190420/0028628.html

時速100キロ近くで走行か
04月20日 18時27分

19日、東京・池袋で87歳の高齢者が運転する乗用車が歩行者などを次々にはねて3歳の女の子と母親が死亡した事故で、乗用車は、当時、時速100キロ近くで走行していた可能性があることが分かりました。
警視庁は、車の速度やアクセルの操作などを記録する装置の解析を進め、詳しく調べることにしています。

19日昼過ぎ、東京・豊島区東池袋で、乗用車が横断歩道を自転車で渡っていた人を次々にはねたあと、ごみ収集車に衝突し、さらに、歩行者を巻き込みました。
この事故で、自転車に乗っていた松永真菜さん(31)と長女の莉子ちゃん(3)が死亡し、8人が重軽傷を負いました。
亡くなった親子は近くの公園から帰るところだったということです。
警視庁が防犯カメラやドライブレコーダーの映像を確認したところ、乗用車は現場の制限速度の時速50キロを大幅に超える時速100キロ近くで走行していた可能性があることが、捜査関係者への取材で分かりました。
ブレーキの痕はなく、アクセルを踏み続けたとみられています。
運転していたのは旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(87)で、警視庁によりますと、「アクセルが戻らなくなった」と話しているということです。
事故を起こした乗用車には、車の速度のほかアクセルなどの操作を記録する装置が取り付けられていて、警視庁は、今後、解析を進めて、当時の状況を詳しく調べることにています。