https://mainichi.jp/articles/20190427/k00/00m/040/002000c

首都高速、鉛中毒リスク 労働者の2割検出 東京の診療所
毎日新聞 2019年4月27日 03時00分(最終更新 4月27日 03時17分)

 首都高速道路の塗装工事などに携わり、健康診断を受けた労働者170人のうち、2割近くに当たる31人の血液から、鉛中毒の発症リスクが高まる濃度の鉛が検出されたことが健康診断を担当した医師の調査で判明した。平成初頭までに整備された高速道路の鋼材の塗装には、さび止め剤として鉛が使われているケースが多く、塗り替え工事で削り落とした際に飛散し、吸い込んだ可能性がある。古いさび止め塗料は更新時期を迎えつつあり、労働者の健康をいかに守るのかが課題に浮上している。【大久保昂】