発祥の背景にある「江戸前寿司」のふたつの意味

「江戸前寿司」とは何か。外国人にそう聞かれたら、なんと説明しますか?

「江戸前」とは、「江戸の前海(東京湾)」を指したとされています。しかし、今は東京湾で揚がる魚は減り、さまざまな地域から寿司種や魚が豊洲(以前は築地)に集まってきて、それを寿司屋が仕入れます。

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「江戸前で獲れる魚」、転じて「新鮮な魚を用いた寿司」に変わった。それならば、日本の多くの寿司が「江戸前寿司」と呼べるものになります。

 知っているようで知らない、それでいて今さら聞けない「江戸前寿司」の意味。諸説あるなかの通説はどういったものでしょうか。

 寿司の起源は魚を塩と米飯で乳酸発酵させた「馴れずし」だったといわれています。これは魚を長期保存する目的の調理法であり、ご飯は捨てて魚だけを食べていました。ご飯を捨てたのは、発酵によってドロドロになるためです。

 やがて、この調理法が広まるにつれて、ご飯を捨てるのはもったいないとして、粒が残る程度に発酵を浅くしたご飯をつけたまま魚を食べるようになりました(「なまなれ」と呼ばれる)。それが、寿司の原形と考えられています。

以下ソースで読んで
5/3(金) 11:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190503-00010001-metro-life