上越新幹線 最高速度アップに向け今月から工事開始へ

 東京と新潟を結ぶ上越新幹線の最高速度を、現在より35キロ速い時速275キロに引き上げるための工事が、今月から始まることになりました。

 上越新幹線の大宮と新潟の間は、最高速度240キロで走行し、最速で1時間14分で結んでいます。

 JR東日本がこの区間でもことし3月から導入を始めた最新型の車両のE7系では、技術的には最高速度をさらに35キロ速い、275キロに引き上げることが可能です。

 ただ沿線の騒音対策が新たに必要になることから、JR東日本は、防音壁のかさ上げなどの工事を今月中旬からおよそ4年間かけて進めることになりました。

 速度を引き上げる具体的な時期は決まっていませんが、5年後のダイヤ改正を目指したいとしていて、大宮と新潟の間の所要時間は7分程度短縮される見込みです。

 一方、沿線に住宅などが密集している東京と大宮の間は、最高速度が110キロに制限されていますが、防音壁のかさ上げ工事などが終わる来年以降、130キロに引き上げられる予定で、1分程度の時間短縮が見込まれています。

 JR東日本の深澤祐司社長は、「走行試験などを行ったうえで速度を上げ、利便性を高めていきたい」と話しています。

NHK NEWS WEB 2019年5月8日 18時00分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190508/k10011908901000.html