AI泣かせ「重箱読み」地名  兵庫・三田市内で地図アプリ使うと、ことごとく「ミタ」

 「ミタ市役所への経路の案内を開始します」−。スマートフォンで音声読み上げ
機能付きの地図アプリに「三田(さんだ)市役所」と打ち込んで検索すると、
こんな案内が流れてきた。慶応大が本部を置く東京の「三田(みた)」と
間違えられるのは、よくある話。しかし、最先端の情報端末まで誤るとは…。
理由を探ると、そもそも「さんだ」は読み方として異質という事情が見えてきた。

 ミタ警察署、JRミタ駅、関西学院大学神戸ミタキャンパス…。

 米アップル社製スマホ・アイフォーンの地図アプリで、経路案内の機能を
使って兵庫県三田市内の施設名を検索してみる。すると位置は正しいものの、
三田市役所と同様、ことごとく誤読した。

 そもそも東京の「三田(みた)」は市名ではなく、港区内の地名。全国で
兵庫のほかに三田市と表記する自治体はなく、「三田市役所」も一つしかないのに。
試しに「三田市」と打ち込んでみると…「さんだし」。あれ、今度は正解だ。

 人工知能(AI)に文字を読ませる電子機器を開発する大手メーカーHOYA
(東京)は「多数派の読み方に埋もれた可能性がある」と指摘する。
どういうことか。

 「三田(さんだ)市」はシステム開発の段階で単語登録されているとみられ、
正しく「さんだし」と読み上げられる。ただ、女優の三田佳子さんや三田寛子さんの
ように、人名を含め「三田」は「みた」と読むのが一般的。このため、三田の後に
「市役所」「警察」など別の単語を付けると、多数派の「みた」になってしまう
ようなのだ。アップル社日本法人にも問い合わせたが、返答はなかった。

(以下ソース元にてご確認ください)

神戸新聞NEXT・山脇未菜美(5/8(水) 15:00配信)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190508-00000010-kobenext-sci