臨時議長「居座り」 札幌市議会 議長選出巡り混乱

 選挙後初めてとなる札幌市議会が13日に招集されましたが、臨時議長に就いた議員と、他の議員が正式な議長の選出方法を巡って対立し、議場は大混乱となっています。
 午後1時から始まった札幌市議会本会議。まずは議長を選ぶことになっていますが、議長を選ぶための臨時議長の席には、地方自治法の規定により最年長の松浦忠議員(79)がつきました。
 松浦忠議員は「初めて議員になった方が17人います。なぜ私がここに座っているかについて説明します」と冒頭、15分にわたって議会の解説や自分の考え方について述べたあと「議長の選び方は、立候補制でやるのがいいと思うのですが、異議ありませんか」と持論を展開しました。
 議場では「意義あり!」の声が出て、自民党議員からは「各派交渉会で決定された方法により決定することを臨時議長に求める」と意見が出ました。
 これまでは、事前に各会派による会議で議長は互選、つまり、ふさわしいと思う人をそれぞれが投票する慣例を踏襲する取り決めになっていましたが、1人だけの会派で会議に参加していない松浦議員はこれを認めず、立候補により議長を決めると宣言しました。
 議員から「動議をはかってください!」と要請があがりますが、松浦議員は「もう議長選挙の段取りに入っていますから、動議はいりません」と取り合いませんでした。松浦議員は議会の前「議長に立候補する」と報道各社に伝えていて「誰もいないならね、私、立候補表明していますから、ここで私に決まりますよ」と壇上で話しました。
 結局、松浦議員以外のすべての議員が退席。臨時議長は休憩を宣言していないものの、議会は空転状態となり、午後6時現在も、議場には1人、松浦議員が議長の席に座り続けています。

※ソースに動画あります
https://www.htb.co.jp/news/archives_4378.html
2019/05/13(月) 18:43 HTB NEWS