https://www.hokkaido-np.co.jp/article/305480

JR北海道の島田修社長は15日の記者会見で、2030年度末の北海道新幹線札幌延伸時、新函館北斗―札幌間(約212キロ)の
最高時速を260キロから320キロに引き上げるための追加工事費約120億円をJRが負担する方針を正式に表明した。
320キロの実現で、同区間は1時間4分から59分に5分短縮される。10月の運賃値上げについては「道内の鉄道、特に地方路線の維持のため、
一部負担をお願いせざるを得ない」と理解を求めた。

現在の工事計画は最高時速260キロ走行を想定しており、320キロにするには防音壁を高くするなどの工事が必要になる。
JR負担による追加工事の実施方針は13日に国土交通省に報告。島田社長は会見で「札幌―東京間4時間半に挑戦したい」と意欲を示した。

ただ、JRは経営改善に向けて、平均11・1%の値上げを発表したばかり。利用者負担が増す一方で、新幹線の所要時間5分短縮のために
120億円を投じることについては「経営基盤強化のため、収益源を増やすには設備投資も必要」と説明した。