2019年5月29日 17時11分
若い女性のあの甘い匂いを放つというボディーソープや制汗剤が大ヒットしている。従来ターゲットにしていた30代半ば以上の女性はもちろん、ネットを中心にオジサンにまで爆発的な人気が広がり、開発元も驚きを隠さない。

 話題になっているのはロート製薬の「DEOCO(デオコ)」。

 ツイッターでは「巷で話題のデオコを買ってしまった。今日からアタイは女の子」「マジで女の子の香りがする。家には31歳のおっさんしかいないのに」など、男性とみられる投稿が相次いだ。

 ボディーソープと2種類のスティックタイプの制汗剤があり、都内のドラッグストアではボディーソープが1000円前後、スティックタイプが780円前後で売られている。

 20代後半の男性記者がスティックタイプを塗ってみると、ピーチのようなほんのり甘い香りで、若い女性から漂う香りといわれると納得がいく。腕に塗ると、数時間は香りが持続した。

 ロート製薬のサイトによると、甘い香りの秘密は「ラクトン」と呼ばれる成分で、体臭に含まれるラクトンの濃度は10代後半をピークに減っていくという。また、ラクトンの香りをつけることで、女性らしさや若々しい印象を向上させるとしている。

 デオコは、業界で初めてラクトンを含む商品だといい、2018年3月に発売されたボディーソープは、同社の数量目標の1・6倍を記録するなど季節を問わず売れ行きは好調だとしている。

 そして、ここに来て突如沸き上がった男性人気。ネット通販大手のアマゾンでは、ボディーソープの「売れ筋ランキング」で第1位となり、楽天でも「ボディーパウダーランキング」で2つのスティックタイプが2、3位にランクインした。

 因果関係は定かではないが、ロート製薬の株価も、21日から27日まで5営業日続伸した。

 同社広報・CSV推進部は、男性の間で話題になっていることを把握しているとした上で「女性をターゲットに開発した弊社商品デオコが今回予想外に、男性の方からもご支持頂き大変驚いております。匂いのメカニズムをしっかり研究した弊社自信の商品となっております」と回答した。

 中年男性の宿敵である加齢臭対策の妙薬として使っている人もいるようだが、そもそもデオコは男性用の加齢臭対策の商品「デ・オウ」の開発者が、女性も年齢の変化で体臭が変わると考え開発された商品だ。「男性の加齢臭対策としては作っていないので、ぜひデ・オウも使用していただきたい」と同部は強調する。

 それでも、若い女性の香りを体験してみたい人が多いのかも。

http://news.livedoor.com/lite/article_detail/16535509/
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