川崎市多摩区でスクールバスを待っていた私立カリタス小の児童ら19人が殺傷された事件で、自殺した岩崎隆一容疑者(51)=川崎市麻生区=のいとこ2人がカリタス小に通っていたとの情報が29日、浮上した。近隣住民が証言した。いとこ2人と同居していた容疑者は公立小を卒業しており、幼い頃の複雑な家庭環境を背景に、一方的で理不尽な恨みを抱いてカリタス小の児童を狙った可能性が出てきた。

 小学生ら19人を包丁で次々に襲った凶行。その動機を探る一端になるかもしれない情報が浮上した。

 岩崎容疑者は川崎市麻生区の自宅で80代のおじ、おばと3人暮らし。近所の住民によると「幼い頃に両親が離婚し、おじ、おば夫婦に引き取られた」という。おじ夫婦には、岩崎容疑者より年上の男女の子供がおり、子供の頃は3人がきょうだいのように暮らしたとみられる。

 別の近隣住民はスポニチ本紙の取材に「いとこ2人はカリタス小に通っていたと聞いた」と証言。一方、岩崎容疑者は地元の公立小を卒業。子供時代の複雑な家庭環境を背景に、岩崎容疑者が一方的で理不尽な恨みを抱き、カリタス小の児童らを襲った可能性が出てきた。

 事件が起きた28日の足取りも、明らかになってきた。防犯カメラ映像の解析で、岩崎容疑者が自宅最寄りの小田急線読売ランド前駅から、3駅目の登戸駅まで電車に乗っていたことが判明。所持金は約10万円で、財布に入れずに持っていた。

 自宅から現場までの距離は約4キロ。自宅近くや小田急線沿線には小学校が点在しているが、その中からあえてカリタス小の児童を襲ったことになる。

 登戸駅から現場までは、スクールバスの停留所がある幹線道路ではなく、1本隣のJR南武線沿いの道を歩いた。車の通行が少なく、地元住民が裏道として使っており、カリタス小の児童も利用していた。岩崎容疑者が、事前にこの道を把握していた可能性もある。

 岩崎容疑者は、この道を犯行現場付近で曲がって、コンビニ店の駐車場にリュックサックを置いた。そして最初に、保護者の外務省職員小山智史さん(39)を複数回、刺すなどした。さらに保護者の女性(45)を襲った後、カリタス小6年栗林華子さん(11)やバス待ちの列を作っていた児童を襲うと、直後に自分で首付近を刺して倒れた。約50メートル、十数秒の間に起きた惨事だった。

 登戸駅までの2つの駅の映像では手袋をしていなかったが、コンビニ店のカメラには黒の手袋をした姿が写っていたことも判明。凶器の包丁が血で滑らないように襲撃直前に着用したとみられ、県警は岩崎容疑者が短時間に大勢を殺害できるよう周到に準備したとみて捜査している。

[ 2019年5月30日 05:30 ] スポニチ
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2019/05/30/kiji/20190530s00042000110000c.html
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