太陽光発電の余剰電力、工場に「自己託送」実証実験へ 日新電機
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2019/6/13(木) 0:10配信
YAHOO!JAPAN NEWS,京都新聞

 日新電機は12日、京都市右京区の研修施設でつくった太陽光発電の余剰電力を、関西電力の送電網を使って近くの自社工場に送る「自己託送」で活用する新たな電力供給システムの実証実験を始めると発表した。
 発電量の制御と予測技術を高め、出力が不安定な再生可能エネルギーを電力会社のインフラ経由で送る技術の確立と事業化を目指す。

 ・自己託送は、発電設備から離れた工場などに電気を送る場合に、電力会社の送電網を代用する制度。

 送電線などの設置コストが不要な一方、系統電力への支障を避けるため申告通りの発電量を託送する必要がある。
 天候に左右される太陽光発電の出力を高精度に予測し、制御することが課題だった。
 研修施設には出力100キロワットの太陽光パネルを導入し、生み出した電気を施設内で消費している。
 休日は余剰電力となるため、数十メートル離れた工場で利用する。
 自己託送する電力量は、年2万7千キロワット時を計画。CO2排出量削減を従来より4割増やせると見込む。
 実験は年内に始め、日新電機は発電量の制御などのノウハウを蓄積する。
 事業所などの電力消費を可視化して省エネ化する「エネルギー管理システム」の新機能として、2020年度の販売を目指す。