海の森水上競技場を公開 五輪ボート、カヌー会場
2019年6月15日 16:41
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46163340V10C19A6000000/

東京都は15日、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて新設した「海の森水上競技場」(東京臨海部)を報道陣に公開した。五輪では、ボートとカヌー・スプリント、パラリンピックでは、ボートとカヌーが実施される予定。

都によると、敷地面積は約79ヘクタールで、5月末に完成した。水域は長さが約2300メートルで、幅が約200メートル。東西に整備した締め切り堤で水位を調整し、岸壁などには競技に影響が出ないよう波を抑える消波装置を設けた。2千席の観客席を備え、整備費は約308億円。

大会後は国際大会の誘致に加え、水上スポーツやレジャーを楽しめる場として活用する。

海の森水上競技場を巡っては、小池百合子知事が16年8月に就任後、宮城県登米市の長沼ボート場などへの会場変更を検討したため、結論が出るまで工事を一時中断した。その後、コストを抑えて新設することが決まった。

都が新設する競技施設は、バドミントンなどの会場となる武蔵野の森総合スポーツプラザ(調布市)が17年11月にオープン。今年4月には夢の島公園アーチェリー場(江東区)の完成式典を開いた。都によると、他の工事の進み具合は、選手村(中央区)の住宅棟が81〜92%、競泳などが行われる東京アクアティクスセンター(江東区)は72%となっている。〔共同〕