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都立高校で生徒のスマホ持ち込みを容認へ 都教委
2019年6月22日 5時46分

東京都教育委員会は、都立の高校でこれまで禁止していたスマートフォンの持ち込みを、容認することを決めました。災害時の安否確認や学校の授業などで、スマートフォンを使うケースが増えていることが主な理由です。

東京都教育委員会は10年前に出した通知で、都立の高校や公立の小中学校に児童・生徒がスマートフォンや携帯電話を持ち込むことを禁止してきました。
しかし、都の教育委員会が去年行った調査で、都立の高校では生徒のスマートフォンの利用率が97.3%に上り、多くの生徒が実際には学校に持ち込んでいることも分かりました。

また最近は、災害時の安否確認や学校の授業などでスマートフォンを使うケースが増えていることから、都の教育委員会は方針を転換し、都立の高校でスマートフォンなどの持ち込みを容認することを決めました。

今後、スマートフォンなどの学校への持ち込みや使用許可は、各学校の校長が判断し、学校ごとに使用のルールなどを定めるよう求めています。

一方、公立の小中学校については、区市町村の教育委員会の判断に任せることにしています。

学校へのスマートフォンの持ち込みをめぐっては、広島県の県立高校で持ち込みが容認されるなど、各地の教育現場で利用ルールの緩和を検討する動きが広がっています。