差別のない社会の実現に向けて考えた研修会=24日、上越市
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 部落差別の実態や人権課題について学ぶ研修会が24日、新潟県上越市の高田公園オーレンプラザで開かれた。自治体職員や企業の人事担当者ら約80人が参加し、差別のない社会の実現に向けて考えた。

 部落解放・人権政策確立要求県実行委員会が主催。大阪同和・人権問題企業連絡会の井上龍生前理事長が講師を務めた。「何が差別かを理解し、見抜く力をつけていかなければ差別問題は解決しない」と強調した上で、「職場で人権侵害に気付いたら、事実をきちんと把握し、再発防止に向け関係機関に報告をしてほしい」と訴えた。

 また、部落解放同盟県連に所属する女性が差別の体験を話した。付き合っていた男性の家族から交際を反対されたといい、「今は周囲に理解ある仲間たちがいるが、差別をされるということは本当につらいものだと知ってほしい」と涙ながらに語った。

 参加した新井高校の教諭(54)は「学んだことを教職員や生徒にもきちんと伝えていきたい」と話した。

新潟日報 2019/06/25 14:57
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