2019年7月1日 16時0分
https://news.livedoor.com/article/detail/16706052/

色街の歴史は室町時代、将軍・足利義満が許可した京都「傾城町(けいせいまち)」に始まるといわれる。江戸時代は幕府公認の「江戸吉原」「京都島原」「大坂新町」が三大遊郭として隆盛を極めた。400年たった今なお色街としての繁栄を続けているのが、吉原である。

 吉原の歴史とともに今の姿を知りたいという人には、「吉原遊郭ツアー」がある。案内するのは、吉原に店を構える「カストリ書房」の店主・渡辺豪氏だ。料金は3600円。不定期開催だが昨年6月にスタートして以来、1200人以上が参加したという。本誌記者も申し込んでみた。

 6月某日午前10時。東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」から10分ほど歩くと、集合場所の「吉原大門」の標識が見えてきた。集まったのは10人ほどで、ほとんどが20〜30代とおぼしき女性だ。

「参加者の9割以上が女性です。女性のほうが性産業への偏見が少なく、吉原を見たいという純粋な興味があるようです」(以下「」内全て渡辺氏)

 吉原大門といっても門が残っているわけではないが、交差点に1本ひっそりと立つ「見返り柳」は往時のままだという。

「吉原で遊んだ帰り、後ろ髪を引かれる思いで遊郭を振り返ったことから、その名がついたそうです」

 その先に続く道は緩やかにカーブを描いているが、これも遊郭の入り口から中が見えないようにという、遊びに来る男性への配慮からだという。

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