襲撃された千里山交番
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「Aは『自分のせいで飯森は事件をおこしたのではないか』と責任を感じ塞ぎこんでいます。自宅に帰れず、知人の家を転々としているようです。飯森のせいで犯人扱いされたり、警察の取り調べを受けたわけだから、本当は怒ってもいいのに。野球部のキャプテンを務めただけあって、責任感が強い奴なんです」

 こう話すのは、大阪・吹田市の拳銃強奪事件で逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)の中学時代の同級生だ。Aとは、飯森が事件直前に虚偽の110番をした際に名乗った、同級生である。

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 小誌の取材で浮かび上がったのは、飯森が強い執着心を見せたAと父親の存在だった。

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 犯行前、中学の同級生らに〈年賀状出したいのでよかったら、住所教えてくれませんか?〉とSNSでメッセージを送っていた飯森。なかでも、SNSの通話機能で電話をかけるなど、飯森が強い関心を示していたのがAだった。

 前出の同級生が語る。

「Aは中学時代、野球部のキャプテンを務めていただけでなく、ピッチャーで一番打者というまさに中心選手。小学校から一緒の飯森にとっては憧れというか、気になる存在であったとは思います。事件直前、飯森は『Aと飲みにいく』と同級生に嬉しそうに報告していました。しかしAは飯森の誘いに応じたつもりはなく、結局、飲み会は流れた。この一件で、飯森がAに逆上した可能性があります」

 一方でエリートテレビマンの父は順調に出世を重ねていた。

■「飯森に後を尾けられた」

「睦尚氏は仕事熱心で人望も厚く、今回の人事では社長レースの最後まで残っていた。結局、最後の最後で社長の座は逃したものの、次の社長の可能性も十分あるというのが社内の評判でした」(関テレ社員)

 今回の事件は、Aへの執着心やエリートである父への反発によって引き起こされたのか。だが実は、飯森が周囲の人間に強い執着心を示したケースはこれが初めてではなかった。

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 そして16年4月末、岩手の「めんこいエンタープライズ」を退職し、東京へと舞い戻ってきた飯森。両親との同居を再開させるが、しばらくして都内のある障害者の就労支援施設に通い始めたという。

 この頃の飯森は「ドラクエが画面から出てきた」と自ら警察署に通報するなど、明らかな異変の兆しがみられた時期だった。トラブルの現場となったのがこの施設だ。

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 事件が起きたのは、一年ほど前のことだった。

「施設に通う30代の男性がある講座で、飯森と同席することがよくありました。彼は仲間内の話で飯森の名前は知っていたそうですが、特に親しく言葉を交わすような仲ではなかった。ただ、受講中に飯森が自分のことをじっと見続けていることがあり、少し気になっていたそうです。そんなある日、男性が帰宅しようとすると、なぜか飯森が一定の距離を保ちながら、ずっと付いてきたのです」(同前)

 施設の最寄りの駅まで後を尾けてくる飯森を見て、男性は「このまま真っすぐ帰るのは危険だ」と感じ取った。

「電車に乗り渋谷駅で降りて、駅の周りをぐるぐると歩いてみたものの、やはり飯森は付いてくる。『いよいよマズい』と思った男性は再び電車に乗り、施設に駆け込みました。そして、信頼できるスタッフに、飯森の付きまといを報告。それを聞いたスタッフが外に出てみると、飯森がビルの入り口に潜んでいたそうです」(同前)

 事情を知った施設のスタッフたちが飯森に話を聞いたところ、驚くべき事実が判明する。

■今回と同じ言い訳を口にした

「聴取の過程で、飯森が刃物を所持していたことがわかったのです。その時も、飯森は、今回の事件と同じように『統合失調症の病状が悪化しているからだ』、『病気のせいであり、自分は悪くない』などと言い訳をしたと聞いています」(同前)

 別の関係者も次のように話す。

「飯森に付きまとわれた男性は比較的症状が軽く、コミュニケーション能力もあるため、施設のクラスメイトやスタッフと楽しそうに過ごしていました。飯森はそれに嫉妬したのでしょう。精神障害では、他人とコミュニケーションが円滑にとれるかどうかが、重度か軽度かのボーダーラインになってきます。コミュニケーションがうまくとれれば事務系の職業にもつけますが、そうでないと選択肢が単純労働に限られる実情もあるのです」

 その後、飯森はいつの間にか、施設に通わなくなっていたという。(続きはソース)

7/9(火) 18:15配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190709-00012707-bunshun-soci