https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-07-12/PUIE1Z6JTSE801
→ドイツ銀の大量人員削減で香港の外国人雇用事情はますます悪化
→中国語が話せ中国本土とつながりのある人材が求められている

 香港は長年、外国人バンカーにとって素晴らしい職の得られる場所だった。
しかし、最近解雇されたバンカーの多くは、再就職の機会が減っていることを感じている。
銀行のコスト削減努力に加え、中国語を話す人材が求められているからだ。

 ドイツ銀行は今週、大規模な人員削減計画を発表した。
世界中で多くの行員たちが、縮む市場での職探しという難題に直面している。
しかし香港で職を失う外国人スタッフにとって、状況は特に厳しいかもしれない。
野村ホールディングスなど他の海外金融機関も香港で雇用を削減した。
しかも、香港は生活費の高さで有名で、シニアバンカーでも早く新しい仕事を見つけなければ住み続けることはできない。

そこで、職を失ったが香港にとどまりたいと考える外国人バンカーはしばしば、収入減や降格を受け入れることも検討しなければならない。
香港での勤務が長く人脈もある人なら、コンサルタントや仮想通貨業者などへの商売替えを考えることもあるだろう。
2008年の世界金融危機の際、アジアの銀行や香港の中国企業は外国銀行が解雇した人材を採用したと、人材あっせん会社マクドナルドの
マネジングディレクター、ウィル・グローバー氏は振り返る。
しかし今回は、
「一度にこれほどの人数が一つの市場にあふれれば、必然的に多くの人が市場を去ることになろう。これだけの供給を吸収できる十分な機会はないだろう」
と同氏は述べた。

 世界の銀行が中国に力を入れているが、これらの銀行の多くは語学力があり、中国本土とのつながりを持った人材を求めている。
欧州の投資銀行を解雇された50代のシニアバンカーは、子供たちが学校に通う香港に住み続けることを望んでいる。
しかし、銀行は行内の人材を活用したり現地の人材を採用したりするため、最上級の仕事を見つけるのは難しいだろうとこの男性は話している。
月約10万香港ドル(約140万円)の家賃を考えると、香港にとどまるためには早期に仕事を見つけることが不可欠だ。