https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190803/k10012019891000.html

バングラデシュで「デング熱」過去最悪のペース 注意呼びかけ
2019年8月3日 0時25分医療

バングラデシュでは、蚊が媒介する感染症の「デング熱」が過去最悪のペースで流行していることから、現地の日本大使館は、外出の際は肌の露出を控えるなど注意を呼びかけています。

デング熱は、蚊が媒介する感染症で、発症すると発熱や激しい頭痛などを引き起こし、症状が重くなると死亡することもあります。
バングラデシュの保健当局によりますと、ことしに入ってから先月までに1万7000人余りがデング熱に感染し、少なくとも14人が死亡したということです。

バングラデシュでは例年、7月から11月にかけて感染が増えていますが、ことしは2000年に統計を取り始めてから最悪のペースで流行しているということです。

特に首都ダッカでは感染が広がっていて、病院には次々に患者が運び込まれて治療を受けていて、医師は、「ことしは特に患者が多く、病院側の負担が増えている」と話していました。

また、子どもが治療を受けているという男性は、「子どもは6日間も苦しみ、妻はきのう亡くなりました。政府は対策が十分取れていない」と話していました。

ダッカにある日本大使館は、観光客や現地に住む日本人に対し、外出する際には長袖や長ズボンを着て肌の露出を減らし、虫よけスプレーを使うなどの対策を取るともに、帰国後に発熱などの症状がある場合は検疫所や保健所に相談するよう呼びかけています。

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